2023年07月01日

後ろ姿へのシンパシー



広島の原爆関連のところを歩きながら
こんなデブでごめん。
おもしゃいこと探しみたいな人生で申し訳ない。
と反省した。
やっと見つけた車に戻り、
タオルで拭く。
顔に流れるのは雨か涙かわからん。

ちょっと落ち着いたら
途中でおにぎりを買って車に置いちゃあったんを
思い出した。

昼をとうに過ぎていたので食べてんけど
(食べたんかい)
こんな感情でもお腹がすくんやわ。
悲しいことがあったら食欲もなくなる人もいてる。
私はちゃう。
夫の通夜の前に一人で丸亀製麺に行き食べた。

お腹が大きなったら
「次どこいこ?」
厳島神社が王道やわな。
とは思ったが、折角やさけ好きなもん優先で
30分ぐらいで着く安佐動物公園へ。

なんと、雷雨のおかげでほぼほぼ貸し切り!!!!
ええど、ええど。
服も生渇きでちょっと臭い。
やけど気にせーへん。
入場料は破格の510円。65歳以上は170円。
(年寄りに優しい動物園)
キリン、ゾウ、アフリカ水牛、サル、色々おる。

私の動物園スタイルはとにかく走り回り
好きな動物だけを見る。
ずっと見る。
ライオン、トラ、ヒョウ、チータ見~の
マレーバク、サイ、からのお楽しみ爬虫類館。
爬虫類館はまた入り口からもう1周。
小さいものや鳥、弱い動物、嫌いなやつは飛ばすねん。
(失礼な)

結局同じコースを回り、
動物からしたら「またあのおばはんや」てなもんやわ。
貸し切りなんをいいことに
歌いながら、スキップしながら、踊りながら
こっちを向かそうと必死で
名前(は知らんので種の名前)を連呼してん。
ああ~楽しい。
楽しすぎる。私の笑い声が園内にこだますら。
(かなりイタイわな)

ヒヒのコーナーでは
どんな立派なひん剥けた赤いお尻が「長」なのかを
ずっと観察した。
と後ろから「こら!」という怒り声が!
私に向けてではなくヒヒ同士がけんかをしたので
止めていた飼育員さんの声やったけど
人がおらんとばかり思ってたんで飛び上がった。

動物のオブジェもあり
またがるとお尻が濡れたが気にしない。

ええほど遊んでふと見ると
動物研究所なるものが隣接されちゃある。
入ると「動物と綱引きしてみよう」のコーナーがあって
相手「ゾウ」「ゴリラ」「ヒツジ」のボタンが。
ここはヒツジしかないやろ。
必死で引っ張ったけど、結局ヒツジにさえ負けた。
力には自信があったのに。
体重もきっと勝ってるのに。
ヒツジのショーンならぬ、ショーンボリ。
カメレオンの目になってみようのコーナーなどもあり
めっちゃおもろい。
ゾウや犬の骨の標本もあった。
ゴリラは骨盤など骨の作りが人間と似ています。
・・・・似ています?
受付のお兄さんに「あの~ゴリラのあばら骨は人間と違いますよね?」
「どこが?」
「本数が違う。背骨のつき方も違う気が・・・」
専門の人を呼ぶというので待っていると、
ごっつい本を持った学者さんが来た。
同じことを尋ねると・・・
ちょっと待ってくださいと言われ調べ始めてん。

いやいやいや、
こんなにあばら骨ないし、背骨もこんな突起した形やないし。
調べんでもわかるやんか。

「確かにあばら骨は人間より多いと書いてます。
背骨も4足歩行なのでとがっています」
余計な事言わなんだらよかった。
もっとおもしゃい答えが返ってくると思った。

学者さんにそれを期待する方が
間違いなんかもしれやん。

さ。
和歌山へ帰ろう。
で。
深夜帰宅。

今度はどこへ行こか。


  


Posted by こば at 21:32Comments(2)

2023年07月01日

半端ない自己嫌悪に陥った日



先日、エフエム終わりでぶらり一人旅に出た。
「思い立ったが吉日」というたが
なかなか周りには伝わらず、
危ないし道わからんやろ?と止められたが
「君の行く道は~果てしなく続く~」
若者たちでも言われてるというと
娘「若者は道は繋がっているけど
おばはんのそれは馬鹿者でしかない」
うまいこというやん、と言い残し出かけた。

広島に行こう。
毎年毎年、原爆投下の日近くになると
胸がざわざわした。
自分が生まれたちょいと前に
えげつないことが起こっていたと
頭ではわかっちゃあった。
それを実際見てみたい,
その場所に立ってみたい
とその朝思い立ってしもたんやもん。

5時間ちょいでいける。
夕方4時にこっちを立てばノンストップで夜9時すぎには
着けるはず。
途中で調べたら手前の岡山で4500円+2000円のクーポン
つきの古いホテルを見つけた。
到着するとトイレも風呂も部屋にあり
電気もつく。
以前の「わけあり安部屋」は
トイレが男女共同やったり
電気の球自体がなかったり、
冬に暖房が入らなかったり、
ドアが閉まらなかったり、と
色々あった。
ほいでもいったん寝たら朝まで知らんのやさけ
問題はなんもなかった。
それに比べたら、
おっさんしか泊まってなさそうなここも
天国やわ。
早速風呂に入り、ほじほじやのにばりばりのバスタオル
で体を拭いて
なんか食べるもんはないかと町ブラをした。
(クーポンがあるからね)

そういや、前にブラブラしてるうちに道に迷い、
ものすごく長い英語表記のホテルの名前を
忘れ、
違うホテルに「戻りました」と入ってもた。
そこのホテルでやっとこ
ここちゃうかという自分のホテルを見つけてもらい
タクシーに乗って帰ったことがある。
ものすごい方向音痴やけど、
このボロボロのホテルは日本名で○○〇の3文字やったので
迷うこともなかった。

岡山弁のじいさんの店で安ぅ夕食を(もう夜食か)をすませ、
朝広島に向け出発。
どうでもええ話やが、私の父方の姓が「広島」という。
ギャンブル狂の父とは小さい時に別れたので
そこからは母方の姓になったんや。
広島は勝手に親しみを持っている字面やわ。

原爆ドームに着き、駐車場から出たとたん
雷鳴が轟き、ものすごい雨が降ってきた。
傘はもちろん車にも積んでない。
「春雨じゃ、濡れていこう」てな酋長なもんやない。
全身びしょぬれになりながら歩き、
雨宿りをしょうかと大きな木の下に入ったら
交通整理をしてたおっちゃんが
「そんなところにいたら雷が落ちるじゃろ」
(JAROってなんじゃろ)

ピカバリバリ~近い。
こらあかん!
遠足の子供たちがカッパを着て整列している隣を
濡れミッキー、やないねずみのまま、とぼとぼ歩く。
資料館に着き、
音声案内を買い、聞きながら写真や遺品を見る。

これはきつい。
視覚と聴覚のWパンチ。
罪悪感で苦しい。
何でこんなことになったんや。
誰がこんなことしたんや。
エノラ・ゲイやない、アメリカやない。
戦争そのものが悪い。
加担した軍隊が悪い。
思想が悪い。
ホンでついでに
軽い気持ちでここにきてる人間(私も含め)
全員悪い。

車に帰る足取りが重いで。
雨に濡れた靴もくちゅくちゅ喋る。

あれ?
またやってもた。

車どこに置いたんやった?



  


Posted by こば at 10:00Comments(0)