2021年08月15日
終戦記念日。戦争は人を狂わし、社会を歪める。

この間、訳あって初めて「宣材写真」なるものを撮った。
ヘアースタイリングもしてくれるちゅうことで、
そんなん生まれて初めてやん。
ドキドキしていってみたら、なんと男の人やった。
私は美容室が大の苦手で、しかも男の人。
しかもイケメンの男性。
しかもちょっと知ってる男性。
ガマの油はこれぐらい出るんか?というぐらい
汗が出た。
暑いですか?と汗を拭いてくれるのがまた緊張を生む。
髪の毛の先から汗がボトボト落ちた。
暑いからやない、冷や汗ですとも言えず。
さすがに写真はかわいく映してくれたのだけど
多分、宣材写真は最初で最後やな。
<戦争には反対です>
戦争は起きる。
隣の家の人とも揉めるご時世だ。
木の枝が敷地にかかっているよりも
国家繁栄のためという名目の方が
何百倍も大きな戦う力になる。
日本帝国は正義のためにこの戦争を始めたのだ。
正義は死をも凌駕する。
お国のために命を捨てて戦っている方々を思うと
多くのことを我慢しなければならない。
焼夷弾はばらばらとB29から落ちてくる。
かなり低空飛行で、操縦席から逃げまどっている私たちが
見えているはずだ。
落ちた瞬間、辺りは昼間のように明るくなった。
燃える家、燃える道、燃える街。
防空壕に入ることはできなかった。
どちらに走っても、どん詰まりで
ああ、もうこれまでかと思ったとき、
こっちやと声がした。
防空頭巾は頭からずり落ちていた。
走って走って走って。
やがて夜は明けた。
ぷすぷす
煙が上がり、焼け野原になり
自分が今まで見ていた町並みが一変している。
黒こげの死体が転がり
近所のあの人もこの人も死んでしまった。
水が飲みたいと井戸に行くと、
何人かが中を覗き込んでいた。
その中には何人かが死んでいた。
ぶよぶよとスイカぐらいの大きさに膨らんだ顔が
こちらをもう見えない目で見ていた。
涙は出ない。
絶望もしない。
この敵は兵隊さんがとってくれる。
日本は勝つ。
正義を押し通すためには犠牲が出るのは当然だろう。
でも自分が死ぬのは怖い。
この矛盾を戦争中ずっと考えていた。
(※母から繰り返し戦争の悲惨な話を聞いて育ちました)
Posted by こば at
10:25
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2021年08月09日
へーいへいへいへーいへい!へい!へい!へい!へい!

今日は台風の影響で風がものすごい勢いで吹いている。
♬風がふ~いている~歌てる場合やない。
和歌山は台風の進路上にないのにこの暴風、まともにぶつかるとこの被害はないんやろか。
この写真はうちの近所で見つけFBに載せた石瓶。
何年ぐらい前のもんなんか、なんでこれを発注したんか、
謎は深まるが、心惹かれる。
まずどないやってこの石集めてきたんやろか。
<石だ、石だ、石田三成だ>
川のふちに10数人が横に並ぶ。
えらいさんの手には青っぽい細長平べっちゃ石が握られていた。
「いいか。これから石を水切りするから尾張、いや、紀州いや、みとけ」
しょうもないことを言いながら、
親指と人差し指で独特の持ち方をし、上体を横に曲げる。
10数人もよく見ようとぎゅうと体を曲げた。
キラキラとした川面が変な角度になった。
「横から、横からだ。ボールを投げるのとは違うぞ。
水面に平行に投げる。
とすれば石は水面をぴょんぴょん跳ねて飛んでいくのだ」
本当だろうか。
水の上を石が跳ねるとは。
「いけっ」
えらいさんの言ったとおり、石は勢いよく跳ねた。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんざざざざー
「これが5ちょや」と自慢げにえらいさんはいうた。
「これからこんな石をこの河原で見つけるのだ。
一人1000個ずつ。一回拾てみてみ」
10数人はそれぞれ散り、手にはそれぞれ細長平べっちゃ石を1つ持って帰ってきた。
「よし」「よし」「違う、これは細長角張り石だ」「よし」
「これは石でもない」
石チェックが行われた後、それぞれの周りに描かれた半径2mの輪の中に石を拾い集めては置いた。
皆は集めるだけではなくて、
一度ざざざざーをやらせてもらいたいと願い出たが
その中で少し賢い男が「せっかく集めた細長平べった石を一つ投げれば、
1001個集めなければならない」ということに気づいた。
「それにあのえらいさんの足元にある大きな角石をみろ。
バツとして正座をした上にそれを置かれるんじゃないだろうか」
みんなは震えあがり、必死で石を探した。
♬一つ積んでは父のため 二つ積んでは母のため~♬と
賽の河原の石積歌もでて、朝早くから夕方まで石を集めた。
疲れでもうええかと平べったくもない石を集めた者もいたが、
えらいさんのチェック機能も疲弊していた。
川のそばにはたくさんあったはずの細長平べっちゃ石はもう残ってないように見える。
「よーし、みんなよくやった。それをそのまま小倉まで運び、塀を作るのだ」
「へい」「へい」「かべ」「かべやないへいや」
皆は一輪車に乗せて運び、我先にと先に入れた角石の周りから攻める者、
端から押し込める者、10数人はランナーズハイならぬ石積みハイになっていた。
「隙間のないように」「角度もそろえて」「いいぞ」「いける、やれる」ざわざわざわ(カイジか)
上の方の寸法が合わず、横っちょにして入れた輩もいてたもんの、
総合的に素晴らしい出来だった。
かくして小倉にある珍しい塀は作られた。(はずはねーわ)
Posted by こば at
22:05
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2021年08月07日
ウリ坊と本文は無関係

今日は奈良に行ってきた。
同じ近畿圏内でもここは関西弁がきつない。
独特の奈良弁ちゅうもんもあんましない。
そして私が知っている奈良県人はみんな、
「おとなしくて辛抱強い」
と県の特徴を挙げる。
んな、あほな。んなわけあるかい。
そんな県民性の場所に遷都するわきゃないやろ。
(鹿の写真を載せようと思ったけどなかったので以前飼ってたウリ坊で代替)
<カジノ法案反対>
父はまさに雀鬼だった。
もうとうの昔に野垂れ死んでいるだろうけど。
申し分のない父だった。
エリートで学歴もあり、そこそこ男前で弁が立った。
何よりおしゃれだった。
でもすべての長所を足しても、1つの猟奇的な短所で
マイナスになる。
私は父を愛していた。
どれだけ借金し、私を置いて麻雀にでかけ、何日も帰らず、
帰ってきた途端、水屋の引き出しをあけて、ありったけの金をもってまた雀荘に向かう。
現金がないときは金目のものを質屋に。
こういう人間でも愛していた。
公務員だった母はそのたびに、親戚に頭を下げ、ボーナスまでのお金のつなぎを借り、
借金を返して回り、質屋からカメラや電話の権利を買い戻す。
麻雀の場所が我が家の時もあった。
明け方までガラガラとかき混ぜる音、笑い声。
タバコとおじさんの臭い。
いつも父の形相はすさまじく、私の知っている穏やかな底抜けに明るい人はいなかった。
ある時、父のパイを
「白いのが2つ、東も2つ」とふざけて歌ったとき
私を睨んだその顔は
鬼そのものだった。
二度とすまいと幼心に思った。
勝てば自分のスーツを買ってきた。
ブランドの靴の時もあった。
次の日は鼻歌をうたいながら、夕食を作り、
母のお尻を撫でた。
私に英語を教え、寝る時は創作童話を話して聞かせる。
「今日はここまで」
明日はもうない。
次の日はまた賭け事に出かける。
私の給食費も使い込んだ。
女も酒も、賭け事に比べると浅い。
博打は底がない。
だから面白い。
僕が「もうしない」と何回誓ったかわかる?
口に出しても心では思ったこともない。
やめられるかどうか。かけてみる?
こんな型破りで飄々として、自分のやったことに
反省のかけらも見られない。母の怒りは詭弁で誤魔化す。
そんな父を愛していた。母の愛よりも私の方が父を理解していた分愛していた。
なぜなら私はその血でできている。
母から受け継いだものは不細工な顔ぐらいだった。
母は「賭け事さえしなければいい人なんだけど」とよく言った。
賭け事さえしなければ、平凡な母は間違いなく妻には選ばれておらず
私は生まれていなかった。
男に免疫のない生真面目な女、定期的な金が入る公務員を狙ったのだと
私は早い段階で気づいていた。
母の魅力はそれだけだった。
Posted by こば at
21:47
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2021年08月05日
蝉しぐれ と あさりしぐれ は違う
毎日あつい。
言うてもせんないと分かりつつ、いうてまう。
近所の人との挨拶も判で押したように
「暑いですねえ」
「溶けそうです」いや、溶けやん溶けやん。灼熱の太陽が1600度にならんかぎり
どろどろと溶けることはない。
近所のおばちゃんは1700度は必要かも知れやん。
夏がもともと好きやった。
海のそばに住んでいたので、中学生でも浮き輪を巻いて水着のまま松原を走り
泳いで、皮がベロベロに剝けるまで浜で遊び、
砂場に友達を埋めて
満ち潮を待った。(あかんやん)
いつから夏が苦手になったのか。
その時に青春は終わったのだと思う。
<空仰ぐ 終活の時 蝉しぐれ>
朝早くからセミが鳴いている。
フォートナイトを夜中までやってたので
今日はゆっくり寝ようと思っていたのに。
夏になると暑いうえにこの音が邪魔で仕方がない。
イライラがつのるのだ。
すがすがしい朝はない。
うるさいは五月蠅ではなく、八月蝉と表記すべきじゃないのか。
種類が何種類かいるはずだ。
ミンミン、ジージー、そのほかいろんな音が混じって
脳みその中に巨大なボリュームの鳴き声が降って染みる。
降り積もるといった方がいいかもしれん。
セミは大体1週間ぐらいの命なんだという人がいるが
まず土の中に数年いる時点で短命ではない。
しかも地上出てきて短い間に
オスは必死で鳴き、メスはそれを受けて卵を産む。
気持ち悪く生き急いでいる。
だからかわいそうだ。
我慢してあげようという優しい意見の人の上にだけ
降れ!蝉しぐれ。そいつの頭にションベンかけてやれ!
兎に角眠い。
今夜はゲームはやめて早く寝よう。
朝日がカーテンの隙間から差し込んでくる。
そうこんな風に
あれ?
ミーンミーンがかすかに聞こえる程度だ。
あんなにうるさかった蝉はどこへ行ったのだろう。
一夜にして死んでしまったのだろうか。
じわじわと後悔が襲ってくる。
たったひと夏のことなのになぜあんなにセミをセミたのか、
いや責めたのか。
アパートの前にある公園に降りてみた。
何人か顔見知りも公園にいて
それぞれ木を見上げていた。
セミが突然いなくなった理由がわからなかった。
翌日、公園の入り口に看板があった。
人間は皆、自分勝手で情け深い・・・。
Posted by こば at
21:25
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