2021年10月08日
リフレッシュするにも金がかかる

明日10時からお得なわかやまリフレッシュプランのチケットが
販売されると聞いた。
「はよ買わんと売り切れてまう!」と結構周囲はざわついている。
2500円を50セットまでいけるらしわ。
まずは10セットやな。と宣う。
「こばちゃんも買うやろ?」
「・・・買わん」
「なんでや、こんなにお得やで。得した~ってよぅいうてるやが」
踊らされたくない!
国家権力に振り回されたくない!
自らの意思でお得を見つけたい!
ほやから、買わんのであって、金が惜しいわけではないと言い訳しとこ。
<欲がない男>
骨董品屋でアラジンと魔法のランプみたいな形の
持ち手ががぐるーんと曲がってるカレー入れを見つけた。
なんかこれにカレー入れたらうまそうやん。
順二は一人暮らしで、別にそんなしゃれたことをした、とて、だが、
そのくすんだ銀色がすっかり気に入ってしもた。
少し高かったが1000円払って家に帰り、早速レトルトカレーを温めながら
その器の埃を落とそうとスポンジで丁寧に洗った。
ぼわん。
「こーてくれておおきにやで。魔人やで。呼ばれて飛び出てってやつや。
お前の願いを1つ叶えよう。
悪いけどな、ランプは3つやけど、カレー入れなんで1個だけやねん。
先に言うとくけど、その願いを無限に叶えてくれますようにてな
お願いはずっこいからあかんで」
「別に取り立てては・・・」
「金か、女か、酒池肉林か」
「総理大臣になって日本を動かすか」
順二は考えてみた。自分の平々凡々の生活を。
金も女も名誉も地位もない。
普通の安月給のサラリーマンで、昇格も昇給もない。
友達と言える奴もいない。趣味もない。
趣味を楽しむにはそれなりの金がかかる。
孤独の中、6畳と台所だけの安アパートに住んでいる。
「そうやな、しいて言えば・・・」
「言うてみ、言うてみ」
「静かに一人でカレーを食べたいので消えてくれ」
ぼ・・・ぼわん。
困惑とも軽蔑ともつかない顔で魔人は消えた。
順二は、レトルトのカレーを器に入れ、サトウのご飯をチンしてゆっくり食べた。
食べ終わると、
頭を抱えて「畜生!なんで思いつかんかったんや!
俺はなんて欲のない男なんや!!あほや、ほんまあほや。
こういう性格が今の生活を全部作っている、わかっているのに、なんでや!!!」
「もう1袋、レトルトカレーを出してくれて言えばよかった・・・」
Posted by こば at 00:02│Comments(0)