小林依子の日常雑記

息子は世代ということもあるんかダウンタウンのファンで
特にまっちゃんが好きやった（もう過去形になってるあたり怖い）。
今回のことで、多分彼の中の色んな思いがあったはずや。
「もう１か月ぐらい経つんかなあ」
と全くその話題に触れへんので
ちょっと聞いてみた。

「おかあさんはどう思うん」
どうもこうもあるかいな。好きでも嫌いでもない人が性加害疑惑・・・。
なんの感想もない。というのが感想やがな。
娘は「まっちゃんは娘さんのためにも潔白を証明したかったんちゃうん」
潔白であるわけないやん。
何をもって潔白というのか。
そういう深い関係になってない＝潔白なのか。
無理強いはしてない＝潔白なのか。
大勢でそれ目的の飲み会などしてない＝潔白なのか。

娘にとったらどれもこれも「お父さん、汚いわ！」になるやろし
わかりのいい娘やったら「強制やないんやったらしゃーないか」やろし、
やったことを受け取る方でかなり変わる。
事実無根というてもたことが彼の失敗やと思う。
言うてることが一部納得できへんというべきではなかったか。
勢いとしては事実無根が一番ええけどね。

私の夫も一時、女好きで、飲む打つ買うの３拍子やなというたら
買ってんのやない、ついてくるというてた。
絶世の美男子でも女がついてくるなんてのはない。
「ハーメルンの笛吹き男」やあるまいし、その前に口説き文句があったはず。
言葉までは無くても目で口説くみたいのがなければ
ついていきはせん。
ましてや汚いおっさんに誰がついてくるかい。
そこには必死の口説きと懇願があったに違いない。

夫は遊んだ女性の特徴からなにからその枕詞まで事細かに
私に伝えた。
「これで嘘はついてない。嘘ついて女と遊ぶ男は最低やからな」
基本は既婚者でありながら女と遊ぶ男は最低やと思うけど。
「楽しかったらよかったね」というた。
ほんでも時々意地悪で「このまま娘に伝えとくね」というと
それにはやめてくれ、絶対に言わんでくれという。
もっと年をとってから、
夫が女性とデュエットをし、ついでに抱き合ったりチューをしたり
耳元で囁いたりという動画を撮った。
（別に狙って撮ったわけやないが、スナックに一緒に連れていってもらい
私は下戸なので退屈やったんで）
次の日、夫に見せると「酔ってたので覚えていない」という。
「面白いもん撮れたから娘に・・・」というとやめてくれ、消してくれと
嘆願する。
これが父親というものの本音かもしれん。

お笑い王としてではなく一人の父親としては針のむしろやろな。

と息子が「その女性とのことはどうでもいいけど、
このまま引退ということになればお笑いのハードは壊れたということや」
という。
ふむ、と私は返事をした。
けど、
また新しいハードを作る人間がすぐ出てくる。
若い感性で全く違うものを作る人間が。
この人でないとできない、なんてことはない。
どんなできる人間でも他の人間が必ず越えてくる。
塗り替える。だから世界は回るのだ。
守りぬくことなんてできへんよ。

と思ったけどいわなんだ。
松本信者にはどの言葉も響くまい。