2021年06月21日

恩返しにわざわざこんでもええのに

恩返しにわざわざこんでもええのに


えらいこっちゃ。
前の水路の水が止まり、
どこから流れてきたのか
ナマズが泳げずにパクパクしている!
夫が網ですくいあげて
水を満タン入れたビニール袋に移して
水量の多いところまで運んで行った。

<ナマズの恩返し>
トントン
婆は戸を叩く音で目を覚ました。
開けてみるとナマズが立っている。
正確には尻尾で支えて身を起こしていると
言った方がいいのか。

「おいらはこの前息子さんに川で助けてもらった
ナマズずら」
息子は夜勤で留守だった。
「恩返しにやってきたずら」

婆は思った。
鶴だってするんだからナマズが恩返しにきても不思議ではない。
息子にではあるが、この際私がその恩義を受けても構わないだろう。
「なんでもするのかい?」
「おいらにできることなら」
「腹が減ってるんだ。
ナマズ料理はうまいと聞く。
天ぷらもかば焼きも」

婆は湯を沸かし、
ナマズをむんずと掴んで放り込んだ。

ナマズは助けられた意味なくない?と思ったけど
しゃーない。

婆は空腹で待ちきれず、すぐに箸で食べようとした。

ナマズは息も絶え絶えに言った。
「煮えてないって。ま、まだナマずら・・・」


息子は帰ってきて、残っていたナマズの頭を見て
すべてを悟った。

なんてむごいことを・・・。
あなたは・・・ムシャ・・・なんて・・・ムシャムシャ・・・。

息子が食べていたものが何なのか
私にはわからない。





Posted by こば at 23:45│Comments(3)
この記事へのコメント
確かに理不尽な気もするが
このラストは予想通りだった\(//∇//)\
息子に分け前は有ったのだろうか?

それにしてもナマズさん艶かしいズラ。
Posted by えのもー at 2021年06月22日 20:16
生から逆に考えたんよ~(予想されていたか・・・笑)

息子は帰ってきて、残っていたナマズの頭を見て
すべてを悟った。

なんてむごいことを・・・。
あなたは・・・ムシャ・・・なんて・・・ムシャムシャ・・・。

息子が食べていたものが何なのか
私にはわからない。
Posted by こばこば at 2021年06月22日 21:30
このオチの方がおもろいので
本文につけたしておこう。
Posted by こばこば at 2021年06月23日 06:19
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