小林依子の日常雑記

パソコンのネットが使えず更新ができなかったことを
ここのファンの皆様、２、３人にお詫び申し上げる。
ゴジラを殿堂入りとしたらベタやなという罵声を覚悟の上いうが
やっぱりキングギドラが怪獣の中では一番ちゃうかな。
フォルムといい、色といい、ザ・悪もんの顔つきといい、
惚れ惚れするやん。
中途半端なワルやない。

元はヤマタノオロチやろと思い込んじゃったけど、ちゃうらしわ。
中世のイタリアの作家ダンテ「神曲」に登場した魔神サタンやて。

＜キングギドラが来とら＞

悪魔の形をした怪獣の来襲に
人間たちは色めき立った。
三つの首、コウモリの羽、二つの尻尾 。
見るからにおぞましい。
「どないしよ。
このままやったら人間はおわりや」

防衛隊の長老が「ええ案がある。わしに任すのじゃ」
他の隊員は「わし、て。じゃ、て。いくつやねん。
防衛隊に定年ないんか」
と思ったと同時に亀の甲より年の功とも思った。

「昔、8つの頭に8つの尾、
世にも恐ろしいヤマタノオロチという化け物がおった。
それを退治したスサノウノミコト方式で
必ずやっつけられるはずや！！」

ざっくりいうと、
ヤマタノオロチの8つの首は8つのスサちゃんの用意した酒樽に
首を突っ込んで酒を呑み、酔っ払って寝てしまった。
それを見て「今や！」いうて8つの首を切り落とし
見事退治した。という話やった。

「さっそく3つの酒樽を用意するのじゃ！」
大きな酒樽がキングギドラの進行方向に置かれた。
首を切る大きな刀も防衛隊のクレーン車のアームがつかんで
準備万端や。

「くる！」
キングギドラは首をグルングルンさせながら
短い脚でビルを踏みつぶしながら歩いていた。
と、大きな酒樽をキンちゃんが見つけた。

ちなみに、キングギドラはそれぞれ
キンちゃん、グギちゃん、ドラちゃんと呼び合っていた。
最後の1匹は人気のアニメと被っていて
こっちの方が先やのに、と不満だった。
でもグギちゃんというへんてこな名前でも
なんの文句も言わない兄貴を思うと
これぐらいは受け入れねばと口には出さん。

「あれ、酒ちゃうか」2匹もそちらを見た。
「嫌味や」「下戸やと知っててわざとや」
酒樽を光線で割ってしまった。

それを見て長老は「わしの酒が吞めんのか！！！！」

3つの首は余計険しい顔で言った。
「それってアルハラやん！」

そんなハラスメント野郎に天誅！
とばかり

長老は踏みつぶされ、
街は破壊された。