小林依子の日常雑記

この間からおよばれを含めてかなり色んな所で
（私にとっての）高級料理を頂いちゃある。
いや、他の人からしたらそんな大したことないんかもしれん。
なんせ私と大差ない普通のおばちゃんがよーさん来てたもんなぁ。
この方々はどういう暮らしをしてらっしゃるの。

自他ともに認める「貧乏口」にとってはすごく
ハードルが高い。
高いのは値段だけの問題やない。上品への道は険しい。
まず、目でみて愛でやなあかんらしい。
「器が素敵」「盛り付けや色合いがきれい」
下手したら料理が来る前に「お庭がいい」「いつ頃作られたのかしら」
と建物や庭から褒めねばならん。
無粋な私でも礼儀とあらば一応褒めましょうぞ。
実は食べに行く前に必ず、車でパンを食べると
私の中にちょっと余裕ができるようになるということに気づいた。
暴れ馬を押さえて臨まなあかんねん。
これ空腹で行ってみ。
「どーでもええでしょうが！そんな事より飯をもてい！」といいたなる。
椀の蓋を開けて
「あらおいしそう」なんて（一応私も言うで）まだ食べんうちから
うまい・うまないわからんやろ。
と心で悪態をつく。
パンでかなり落ち着いているものの食べ始めたら
一気にバーッと食べるので、ひとつひとつ「うん。上品なお味」なんて
言うてられへん。
そしてその後、恐ろしいほどの「待つ時間」が始まる。
念のため言うとくけど、人とおしゃべりしながらのお食事会が
楽しないわけやないんやで。
美しく食することにもものすごい憧れもある。
昨日はお食事の後に、お薄のお抹茶を別室でいただいた。
作法も全部教えてもらって、
先にお菓子から食べて、器をじっくり見、90度回して
３口ぐらいで飲む。最後はズッと吸って残さない。
勉強になったけど緊張した。
そんなお食事会がこのところ続いている。

かといって、毎日冷凍うどんかチキンラーメンではこれまた悲しい。
腹は満たされても心はさもしくなってまう。
バランスが難しい。

バランスと言えば、この間から軽いやつやけど
しょっちゅうねっちゅうしょう（早口言葉か）になる。
この間の土曜日のリレーフォーライフ。
がん患者さんとその家族を支える大切なイベントで
和歌山城の砂の丸広場で、メッセージの袋を並べた道を走る。
もっと小さい円は歩く人用。
走る前から暑い。
これはずっと走り続けるのは絶対無理や。
1周走って休憩を繰り返したら行けるかもしれやん。
今年は先日亡くなった演者さんのために走ると決めててん。
各ライブハウスで追悼ライブがおこなわれちゃある。
私は楽器も歌もあかん。
せめて走ろ。

途中でひでみちゃんと朗読教室イーマによる式典が行われて
それを座って見て、また走って、友達見つけて、また走って。
はあはあはあ。
カメラを向けられたときだけ笑顔で走る。
後の予定の時間が迫り、そのままライブハウスに。
駐車場に向かう途中、汗がこれでもかちゅう程出た。
頭に巻いているタオルも、首のもぐっしょりと濡れた。
その後で汗が止まったけど、顔色が赤を通り越して紫色になってもた。
車のクーラーに顔を近づけてもなかなか戻らず
とにかくライブ会場に汗臭いまま向かった。

・・・ほとんどその時の記憶がない。
しんどいのでと途中でリタイアして家に戻る途中、
コンビニで水を２ｌ飲んで、正気に戻り、家で水風呂に入って復活した。
熱中症が怖い。
昨日は新宮が４０度近くの日本最高気温をマークした。
これから超えてくる時もあるやろな。

夏が怖い。
暑いと頭の孫悟空のわっかがぎゅーと締まってくる。
そして自分のデブが憎い。