2023年02月24日
その3 たまたま見つけたTシャツのキャラクター「天むす」
きれいどころの女の人に差し出されたゆうパックを口にくわえ、田道間守は両手に実を持って天皇の元に急ぎました。
途中、川にかかっている丸太の途中で水面を見ると、ひげぼうぼうの奴がこちらを見ています。
田「お前はだれじゃ。この実はやらんど」と叫ぶと、玉手箱はぽちゃんと池の中に落ちました。「やらんとさけんだ自分がやらかしてもた。ほんでも開けたらあかんもんを人に贈るちゅうんもちょっと変わってらな」
崖を上る途中で、右手の実も落としてしまいました。実は奈落の底にコンコロコーンといい音を立てながら転がっていきました。しかし、1つでも実を手に入れた嬉しさで、帰りの道はなんだかとても楽で速い気がしたのです。
田「天皇さん!ただいま!ときのなんたらの実、持ってきましたで。ほんま、しんどかったわ。天皇さん、約束守りましたで。あれ?」
垂仁天皇は前年の夏、首が伸びたまま亡くなっていました。享年140歳とも160歳とも190歳とも言われています。「間に合わなんだ」田道間守は我妻善逸ばりに泣きました。苦しかった時の涙とは比べ物にならないほどの涙の量でした。
なんでそんな歳から不老不死の実が欲しかったんや。そんな無謀なわがままで危険にさらされたなんてクレームももちろんつけませんでした。
たくさんの涙が【ときじくのかぐのこのみ】の上に流れました。田道間守を慰めるように、実は全力でピカピカと光りました。
そうそう、田道間守の持って帰った実はどうなったかって?
実は海南市下津町の橘本に植えられたんです。【ときじくのかぐのこのみ】は今でいうところの橘。
ほら雛飾りの右側にあるあの木です。みんな大好きなみかんの元になった木です。
昔はみかんや柑橘類を菓子と呼んで食べていたんですね。
なので橋本神社ではそのたじやん、じゃなかった田道間守を「みかんとお菓子の神様」として祀っているんです。
という話。
3まで読んだあなたは奇特な方で
御礼を申し上げます。
こういうしょーもない文章で
別に天皇さんもお菓子の神さんを
冒涜してるわけやない。
このオリジナルを読んで、
お菓子=みかんというのはありなんか、
と思ったのは思た。
(田道間守はほんまは、天皇さんが死んでたのがショックで
自殺してしもたんやて)
Posted by こば at
22:49
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2023年02月24日
その2 絵は11代天皇「垂仁(すいにん)天皇」
田道間守は道なき道を走りました。ナタを振り上げながらダッシュで追いかけてくるおばあさんを何とかまきました。
崖をナックルに乗って越え、海をイルカに乗って渡り、大リーグボールギブスを装着しながらキラキラ光る星を指さしたりと大変な思いをしました。
垂仁天皇はその間もずっと待っていました。首が少しずつ伸びて、今まで見えなかった景色が座ったままで見えるぐらいでした。
田道間守は木になっている実を徹底的に調べながら歩きました。
必ず、常世の国、理想郷、パーラダイスを見つけてやる、自分を信じて待ってくれている天皇さんのためにという思いだけで前へ前へ。春が来て、暑い夏が来て、実りの秋、寒い冬が過ぎ、また春が巡ってきてもなかなか、見つけることができません。
(田道間守を囲んで、四季経過を表すダンス)
村人にも聞きました。動物にも聞きました。それはまるでRPGのドラクエのようでした。
動物の中には、ご一緒しましょうか?と言ってくれる犬・サル・キジもいました。
キジ「私が先に上から見てあげる。キラキラ光るものならすぐに見つけられるもんね」
犬「僕がクンクン嗅いであげる。良い匂いがするのならすぐに嗅ぎ分けられるもんね」
猿「木を見つけたらすぐに僕が登って実を取って。青い実をたじやんに投げつける!」‥‥。え?
無視してまだまだ横に歩きました。
罠にかかっているツルを助け、亀とウサギを追い越し、光る竹を切り、小さい男の子の乗ったお椀を押し、狸の背中のやけどにカラシを塗り、わらしべを持って食べ物に物々交換をしながら、旅を続けました。なんだか今も絵本で見る話しに似ている気がしますね。
また季節が一周しました。
もうどれぐらい時が経ったのでしょう。
気の遠くなるような年月が流れ、田道間守の頭髪もひげもぼうぼうのテイでした。もうだめかもしれない。その実を見つけるなんて、砂漠の中で1本の針を見つけるようなものだ。彼の両目からボトボトと涙が溢れました。
その時、「乗っていくか?」という声が聞こえました。
それは天から舞い降りたドラゴンボールを持ったシェンロンでした。
ド「そんなしけた面して。光る実を探してんのやろ。俺やったらちょちょいのちょいですぐ飛んで見つけにいけるで」
田「それやったらズルやん。自分で成し遂げたことにならんもん」
田道間守はお礼を言い、また自分の足で歩き始めました。
山の頂上でヤッホーと叫び、湖をバタフライで泳ぎ、やっとこ1本の木に出会いました。
田「ここたい全部、なんちゅうええ匂い。鮮やかな緑の葉、キラキラと光る実は天皇さんの欲しがったときなんちゃらに違いない。夢じゃない、あれもこれも。見つけた。とったどーー!」
(ミカンの精のダンス)ダンスに見とれている場合やなかった。はよ帰らな!」
乙「これを持ってお行きなさい。決して開けてはなりませんよ」
崖をナックルに乗って越え、海をイルカに乗って渡り、大リーグボールギブスを装着しながらキラキラ光る星を指さしたりと大変な思いをしました。
垂仁天皇はその間もずっと待っていました。首が少しずつ伸びて、今まで見えなかった景色が座ったままで見えるぐらいでした。
田道間守は木になっている実を徹底的に調べながら歩きました。
必ず、常世の国、理想郷、パーラダイスを見つけてやる、自分を信じて待ってくれている天皇さんのためにという思いだけで前へ前へ。春が来て、暑い夏が来て、実りの秋、寒い冬が過ぎ、また春が巡ってきてもなかなか、見つけることができません。
(田道間守を囲んで、四季経過を表すダンス)
村人にも聞きました。動物にも聞きました。それはまるでRPGのドラクエのようでした。
動物の中には、ご一緒しましょうか?と言ってくれる犬・サル・キジもいました。
キジ「私が先に上から見てあげる。キラキラ光るものならすぐに見つけられるもんね」
犬「僕がクンクン嗅いであげる。良い匂いがするのならすぐに嗅ぎ分けられるもんね」
猿「木を見つけたらすぐに僕が登って実を取って。青い実をたじやんに投げつける!」‥‥。え?
無視してまだまだ横に歩きました。
罠にかかっているツルを助け、亀とウサギを追い越し、光る竹を切り、小さい男の子の乗ったお椀を押し、狸の背中のやけどにカラシを塗り、わらしべを持って食べ物に物々交換をしながら、旅を続けました。なんだか今も絵本で見る話しに似ている気がしますね。
また季節が一周しました。
もうどれぐらい時が経ったのでしょう。
気の遠くなるような年月が流れ、田道間守の頭髪もひげもぼうぼうのテイでした。もうだめかもしれない。その実を見つけるなんて、砂漠の中で1本の針を見つけるようなものだ。彼の両目からボトボトと涙が溢れました。
その時、「乗っていくか?」という声が聞こえました。
それは天から舞い降りたドラゴンボールを持ったシェンロンでした。
ド「そんなしけた面して。光る実を探してんのやろ。俺やったらちょちょいのちょいですぐ飛んで見つけにいけるで」
田「それやったらズルやん。自分で成し遂げたことにならんもん」
田道間守はお礼を言い、また自分の足で歩き始めました。
山の頂上でヤッホーと叫び、湖をバタフライで泳ぎ、やっとこ1本の木に出会いました。
田「ここたい全部、なんちゅうええ匂い。鮮やかな緑の葉、キラキラと光る実は天皇さんの欲しがったときなんちゃらに違いない。夢じゃない、あれもこれも。見つけた。とったどーー!」
(ミカンの精のダンス)ダンスに見とれている場合やなかった。はよ帰らな!」
乙「これを持ってお行きなさい。決して開けてはなりませんよ」
Posted by こば at
22:34
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2023年02月24日
お菓子の神様1

昨日行ってきたでぇ。
老人介護施設慰問。会場皆で笑って歌って楽しい1時間やった。
「また来てね~」と言うてもらい嬉して、こっちが慰め癒されてるやんか。
お菓子の神様という海南の昔話を私流に書き直した。
さすがにこれでは神様をおちょくっているということでボツになったけど
一応、おもしゃい昔話なんで、時間があったら読んでみてみて。
みなさんはどんなお菓子が好きですか?チョコレート?ポテチ?ケーキ?グミ?
プリンかな?どれも美味しくておやつの時間が待ち遠しいですね。
そのみんなが大好きなおやつの神様がここ、海南にいることを知っていますか?
今日はお菓子の神様のお話から始めましょう。
それは昔々。大昔。
田道間守という男がなにやら困っている様子。仕えている垂仁天皇に呼ばれて何か、大変なミッションを与えられたみたいですよ。
天「田道間守。いや、たじやんと呼ばしてくれ。あのな、遠い海の向こうの常世の国にある葉っぱがいつも青々としててな。実はいつでもええ匂いしてる【ときじくのかぐのこのみ】ちゅうもんがあるんやて。知ってる?」
田「え、なんです?ときをかける少女?」
天「ちゃうわ。実ぃやていうてるやろが」
田「ゴムゴムの実?」
天「ちゃうわ。【ときじくのかぐのこのみ】やて。その実食べたら永遠不変で永久不滅になんのやて。不老不死ちゅうやっちゃ」
田「なんてよ!ほんまかいな」
天「そこでや、たじやんに頼みあんのやけどな。なんとしてもその実を探してもってきてほしいんよ。どえらいしんどいと思うけど、なんとか頼ま。そうそう、いっこだけヒントあるんやけどな。その実は時間関係なしに黄金に光ってんのやて」
田「天皇さんにそない頼りにされたら、嬉してつい『そのときなんちゃらいう実を命に代えても探して持ってきますわ』ていうてしもた。ほいでもその国がどこにあんのかも見当つかん。見たことも聞いたこともない。いくら僕がコミュニケーション能力あるていうても無理やで」
田道間守はトボトボ歩き始めました。
天皇は「諦めたらそこで試合終了ですよ」とその背中を押しました。
田道間守は「黄金に光る実」「ええ匂いする実」を探して、目と鼻をこらしながら歩きました。
と結構な幅のある川にたどり着きました。船もありません。
どうするのでしょう。田道間守はいきなり座って、目をつぶり考えました。
ぽくぽくぽくぽく、チーン。
田「この川に住んでるワニ集合!おまんらよーさんいてるていうても百匹もおらんやろ」
ワニ「おるって。めっちゃ仲間おるって。なあみんな」
田「ほな、僕が数えちゃる。並んでみてみ」
田道間守は「1・2・3」と数えながら、ワニの背中を踏みながら川の向こうに渡りました。「213、214」ごめんごめん、言う通りや。めっちゃおったな、というと、ワニは嬉しそうに三々五々泳いで去っていきました。
田道間守はまた歩きました。お腹と背中がくっつくぞというほどお腹がすきました。するとどこからか良い匂い。
田「もしかしたらときなんたらの匂いかもしれん」
たどっていくと一軒の民家に着き、おばあさんが出迎えてくれました。
婆「お腹が空いてるんやろ。ここでたらふく食べてまるまる太りなはれ」
田「よーけよばれて、いつの間にか寝てしもたけど、あのおばあさん、ナタを研ぎながら『お肉好き好き~お腹すきすき~』て歌ってるやないか。あかん、そーっと逃げよ」
Posted by こば at
22:25
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