2022年06月19日

父の日おめでとう。



今日は暑かった。そして明日からも暑い。
脱げない暑さが体にまとわりつく。

近所に引っ越してきた先生という職業の兄ちゃんが私を「おばちゃん」と呼ぶ。
子供の前ならええけど単体の場合
「小林さん」とちゃうんかと心で叫ぶ。

おばあちゃんでないだけましと思お。

ところで今日は「父の日」やんかいさ。
私には父がいなかったので、
イマイチ子供から見た父という感覚がわからん。
(一人っ子なので兄弟の機微もわからんし)
なので、距離感が変やとよー言われた。

子供が小さいころから「お父さんのおかげ」「お父さんに感謝」という言葉を
あほ程使ってきた。

「消しゴムを買えるのもお父さんのおかげ」という私に
子供たちは「そないたいそな」とよー言うた。

「お父さんの言うことは間違ってることもあるかもしれん。
でもあなたたちを育てるために毎日頑張ってる。
感謝せなバチ当たるで」
子供たちは「大概間違ってる」とよー言うた。

子供たちよ、私はあなたたちの何倍もそう思っていた。
と白状したのは2人が30歳を超えてから。
うっすらとでも父親というものの形を残したかったのだと。

ちゃぶ台を何度もひっくり返されても
壁にいくつも穴が開いても、どつかれても
「あれあれ、ていうて一回も泣かんかったなぁ」
「うっすら笑ってたやん」
と呆れられた。
「強すぎやろ」「そういう意味ではおかんがおとんよな」

母の日は忘れても父の日は忘れるなとの言いつけを守り
子供や孫たちからのプレゼントが届く。
一番好きな酒の肴とおかずをちゃぶ台に並べる。
その中で笑っている夫を見て

あながち間違ってはいなかったと考える。
少なくとも夫は、今死んでも悔いはないはずや。

  


Posted by こば at 21:14Comments(0)

2022年06月19日

これはあかんやつ



今日は奈良市で仕事やった。
この頃色んな県に行くけど、行き来だけのことでそこを深く知ることは難しく、
せっかく奈良に来たのに「鹿」の一匹も見られへん。
ぶらっとぐらいええよなあ。と自分を甘やかして奈良公園へ。

ここの鹿は何を思うのか。

不景気やし、海外の人も規制され、この頃鹿せんべいの数も減った。
世知辛い世の中や。
ジビエとかいうて我々も「愛でられるモノ」から「喰われるモノ(かのしし)」
になるのではないか、と怯える鹿も。
鹿の顏は大体よー似たもんやとこっちゃ思うけど、
鹿界では「福山雅治」とか「小栗旬」がおるんやろな。

テテテと歩いたら牝鹿が「キャー」いうてついていく。
もしくは、何頭かで歩いて、なにわ男子ばりのステップ踏んだりしたら
「私の推し鹿(略して、おしか)は○○君だから~」とか「せんべいの食べかけをもらってください」
「あなたのために四葉のクローバーを探してきました、食べてください」
とか押し寄せたりせんのか。
不細工な牡鹿は当然ひがんで、奈良公園のはしっこにいたりする。
鹿カースト(略して、しかーすと)が存在するに違いない。
(実際は顏やのーて角が男前の象徴なんやろけど)

鹿からみたら人間も同じような顔に見えるのか。
ぼーっと座り、鹿を眺め「お前こそ何を思うのか」やろな。
  


Posted by こば at 13:43Comments(0)